春分過ぎて
人それぞれ1年に感じるサイクルというものがあるのだろうけれど。
自分の場合は、元旦(1月1日)→立春→春分と大まかに辿って、「さて、今年もやりますか」という気分になる。
あくまで自分の場合。
昨年の秋口に鉢植えにしているどんぐりの葉がすべて落ちてしまった。
先端に冬芽らしきものがあるので、雪解けのころにはまた芽が出るだろうと思い、普段通りに水やりなどの世話をしていた。
春分の頃になり、冬芽の中からすこしずつ緑色のものが見えてきた。
こういうのを見せられると、信じていた甲斐があったなぁと思う。
植物を育てるにあたっての個人的な哲学として「期待したり見返りを求めたりしてはいけない」というのがある。
植物は思い通りにならないもので、思うように育たなかったり、手間をかけて世話をしても突然枯れてしまったりするものだから。
これは植物に限った話ではないかもしれないけれど。
人を含めた動物とは意思の疎通ができるような気がしてしまうから、どうしても期待したり見返りを求めたくなったりしてしまう。
なんとなく育てていた伊予柑の種も発芽しそうになっている。
期待せず。
見返りを求めず。
それが今年のテーマなのかもしれない。