今日の一枚 2017.4.6
今日の一枚。
乱れに乱れてこそ調うというものではありませんか。
常に整った弦ほど扱いづらいものはありません。
その日の気温や湿度によって弦の調子は変わるものです。
それを標にしてはじめてそのときのありかたを決められるのではないでしょうか。
調弦を必要としない楽器ほど難しく、常に弦を張り詰めた弓ほど脆いものです。
大きく振れることがあるものほど静止したときの美しさが感じられるものです。
<観音力カード 大調和>
今日の一枚 2017.4.5
今日の一枚。
力でねじふせて屈服させたくなるのはわかる。
腕っぷしで支配するのはいともたやすい。
屈服させ、従わせることはとても気持ちが良いことだろう。
他を征服し、誰よりも上に立ち、崇められたいと誰しもどこかで願っているものだ。
だからこそ無駄に争い血で血を洗うことになるのだろう。
ただ、それも悪くはない。
見たくない一面なのかもしれないが、実際はそれは常にそこにあって己を形作っているものの一つでしかない。
その欲望はそこにあってこそ自然なものであり、醜いものではないのだから。
その欲あってこその人であり、その欲あってこそここまでやってこられたのだ。
腹にうずまくどす黒いものも己の一部だ。
<観音力カード 不動明王>
今日の一枚 2017.4.4
今日の一枚。
ときには些細な言葉に傷つくことも傷つけられることもあり、それは誰にでもあることでしょう。
言葉の持つトゲに敏感であるがゆえに、何気ない一言に傷ついたと責め立て、責め立てられて。
優しく見える言葉は一見口当たりがよくて柔らかく感じるけれど、本質を知るまでには回り道をしなければならないことが多いような気がする。
愛あればこそ、お互いの時間が余るほどないからこそ、トゲがある言葉で伝えなければならないことがあるのかもしれない。
直接的にシンプルに思いを伝えたいからこそ、痛い思いをし、痛い思いをさせてしまっているかもしれない。
とても痛い、痛いけれど、互いに限りある時間を生きている身。
だからこそ言葉の表面に気をとられず、本質にあるものをシンプルに味わえるようになりたいものです。
<観音力カード 愛語>
今日の一枚 2017.4.3
今日の一枚。
つぼんだ花はいずれ開いて咲いて、いつか必ず散ってゆくもの。
ずっと咲き続ける花はなく、それがゆえに何度も花を咲かせられるのです。
うまく咲かせることができなくても、また何度も咲かせることができるでしょう。
散らない花でありたい気持ちはわかるけれど、あなたは何度も散っては咲くことのできる花です。
何度でも違う咲き方ができる花だから、だからこそ飽きない花なのです。
<観音力カード 蓮華菩薩>
今日の一枚 2017.4.2
今日の一枚。
すでに知っているだろう。
どうすればよいのか、それはもうすでに知っていることなのではないだろうか。
答えはもうすでに出ているはずなのだ。
その答えの正しさなど証明できるものではない。
ただ今は心の中の燈明に導かれて進むだけだ。
一歩踏み出すために背中を押されたいのならば、いくらでも押してみせようではないか。
<観音力カード 普賢菩薩>